パリ観光で注目したい「おしゃれなフォント4選!」美意識が高い街の素敵な理由


パリ観光に行った人たちはどこを撮影しても絵になり、インスタ映えどころか気づくとカメラの容量がいっぱいで泣く泣く写真を削除したこと、きっとあるのではないでしょうか。今回はそんな素敵さの秘密となるパリを彩る4つのフォント(書体)を紹介します。

Parisine(パリジーン)

出典:RATP

パリの行ったら必ず目にするフォントがこれParisine(パリジーン)、パリのメトロ、バス、路面電車で使われている書体です。公共施設の美意識ひとつとっても高いパリって羨ましい。

出典:Typofonderie

私たちを一気にパリ気分にさせるこのフォントはJean-François Porchez(ジャン=フランソワ・ポルシェ)さんが1996年にデザインしたもの。ポルシェ氏が有名になった仕事のひとつが1944年に創刊したフランスの夕刊紙ル・モンドのオリジナル書体Le Monde Journal(ルモンドジャーナル)。これをきっかけに多くの公共用の書体をデザインしていきます。

そしてWEBデザイナーなら一度はお世話になったことがあるに違いないフォントのダウンロードサービスTypofonderieの創始者のひとりでもあるのです。

Optima nova titling(オプティマ・ノバ・タイトリング)

パリといえばもちろんここ。年間1000万人の来館者数を誇り2018年には最高記録を更新したルーブル美術館。今年からは毎月第一土曜日の夜を入館無料にするサービスSaturday Night Openingsも開始してますます多くの方々が訪れそう。

1日では回りきれないほどの芸術品の数々、どこから回るかルートを決めるのも楽しみのひとつだったりしますよね。世界的なアートを堪能した後にお土産を買うために訪れるであろうショップのフォントOptima nova titlingはなんと日本人デザイナー小林章氏とドイツの書体デザイナーHermann Zapf(ヘルマン・ツァップ)さんのコラボレーションなんです。

出典:fonts.com

世界中から愛される場所に日本人が関わったフォントがあるなんて嬉しい限りですよね。

Metropolitans(メトロポリタンズ)

筆者がはじめてパリを訪れたときに立ち寄りなんて美しいんだろうと感激したAbbesses(アベス)駅。メトロ12番線でモンマルトル最寄駅、もしかしたら映画「アメリ」で目にされた方も多いのではないのでしょうか。

駅名を彩る書体Metropolitans(メトロポリタン)はフォントデザイナーではなく建築家がデザインした珍しいフォント、出入り口と共に1900年のパリ万博に合わせて開通する地下鉄のデザイン公募を勝ち取ったHector Guimard(エクトール・ギマール)作。

出典:1001fonts

アールヌーボーを代表するアーティストが手がける地下鉄が街にあるなんて、ただただうらやましい。

Futura(フーツラ)

最後はBACKSTAGE TALK読者のみなさんがパリを大好きな理由のひとつLoiuis Vuitton(ルイ・ヴィトン)。シャンゼリゼ通りの本店にはいつも沢山のお客さんで賑わっていて、世界中の人たちが買い物を楽しむ姿を眺めるだけでも良い思い出になります。そんなルイ・ヴィトンのロゴには1927年に作られたFutura(フーツラ)というフォントが使われています。

MacのOSには標準でインストールされているので見たことがある人も多いのでは?憧れのラグジュアリーブランドに実は凄く身近な書体が使われているなんて驚きですね。

Futuraのファンは世界中に多く、様々な出版物や愛が溢れる動画まで制作されています。

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