絶対に女子力を上げる本100選!編集部が厳選の1冊を紹介する連載企画。Vol.1 「永久不滅のエレガンスのルール」
「読み終えた瞬間に女子力が満ち溢れた」あなたはそんな本を手に取ったことはありますか。1冊のなかに美しさと英知が詰まっていてページを開く度に前向きな気持ちになり笑顔がこぼれる。変わらない1日なのに何故か風が心地よく、背筋がすっきりと伸びている気がする、もちろん化粧のノリにも納得。当たり前だったことを楽しいと思える心の余裕、背伸びしたファッションにも気後れしない。
この連載では女性でいることに思いっきり感謝が出来る、そんな1冊を連載でお届けします。
平凡な女性をエレガントに変身させるのは私の生涯の使命

著者は母の影響でファッションに興味を持ち、オートクチュールのアクセサリーデザイナーを経て、ニナ・リッチ社のオートクチュールサロン支配人として、数多くのセレブリティのアドバイザーを務めてきたジェヌイエーヴ・アントワーヌ・ダリオー。
どのような場所においても品のある行動が出来るよう、セレブリティとして恥ずかしくない立ち振る舞いを示したバイブル的な1冊で1964年に出版された「A GUIDO TO ELEGANCE」が元となっています。
フランス、イギリス、アメリカなどでロングセラーを記録し続け、何百万人もの女性をエレガントに変身させてきた1冊。
ジェヌイエーヴはエレガンスとは一種の調和であり「技巧を凝らした成果」だと言います。
そのためには洗練された習慣が必要で、本書の通りに実行すれば、誰でもすぐにエレガントな女性に変身できる、と。
理想のワードローブ
永久不滅のエレガンスのルールは280ページで、AからZまでをファッション中心に実践的なアイディアが綴られています。貴族社会のフランスとは異なり、カジュアル志向が強い日本ではありますが参考になるノウハウがたくさん。
例えば、「I:理想のワードローブ編」では、秋冬の午前9時は、秋らしい茶色のツイードスカートに色味の合うセーターを着て、その上にラインのきれいな上質のコート、そして中ヒールの茶色い靴とたっぷり入る茶色いワニ革のバックを合わせましょう。と勧めています。
2020年秋冬のトレンドにぴったりなコーディネートだと思いませんか。
特にCeline(セリーヌ)はお手本となるような50sエレガントなスタイルが満載!
エレガンスのバイブル

26のカテゴリーは人生における全てのシチュエーションに分かれています。ビーチや葬儀、クリスマスはたまたSEXまで!この本では、自分を見失うような状況においても一貫してエレガントとは何かを説きます。
セールは運試しでしかないと一刀両断し、ダイエットはひとりでこっそりすべきだと、ページをめくる度に耳の痛いフレーズが並びます。しかしどこか心地の良さを感じていく自分がいるのも確か。
きっと慌ただしい生活のなかで忘れていた良質がこの本から溢れているから。
女性からみて男性が気に入る物はこれに違いないと思い込み、ついつい道をそれてしまうこともそっと本当に男性が好きなものはこれだと教えてくれます。
ーフルスカート
ー流行の服、ただしアバンギャルドでないもの
ーブルー
ーほのかな香り
ースーツやジャケットの襟
作り話に惑わされないよう、困ったときに手にとれば間違いがない先生のような存在。
本著から名言を抜粋
『エレガンスとは気軽さを超えたものーぎこちなさや束縛からただ自由になったというだけではない。細かいところに注意が行き届き、洗練されて、輝いていること。そして活気はあるが繊細なこと。』

永久不滅のエレガンスのルール