黒人女性が世界のミスコン5冠達成!美しさの世界基準とは


2019年、世界基準の「美しさ」は一歩前進した。世界で最も有名なミスコンであるミス・ユニバースやミス・ワールド、さらにミスUSA、ミス・ティーンUSA、ミス・アメリカの全てで黒人女性が優勝。今回の快挙は、1920年代から続くミスコン史上初。白人女性にフォーカスされていたミスコン業界の美意識が変革したことを証明した歴史的な瞬間だった。そんな彼女たちは、一体どんな「美しさ」を持った女性なのか?世界が認める美の定義を紐解いていく。

ミス・ティーンUSAはコネチカット州の18歳、ケイリー・ガリス

ケイリー・ガリスは自分自身がより深く自信を持つために、生まれてつきのアフロヘアで出場。審査の初期は、ストレートヘアを美の基準とする考え方とぶつかることもあったそう。そんなケイリーの内面は、家族思いの優しい妹。姉が複数の障害を抱えることから、地元で障害者をサポートする団体を設立。彼女の功績は地元で大いに認められている。また、現在では大学に通いつつ、病院でボランティア活動に勤しんでいるという、若くして人助けの大切さを知る心優しい女性。

ミス・アメリカはオペラ歌手のニア・フランクリン

ニア・フランクリンは現役のソプラノ歌手。ニアは学生時代、、アートプログラムへの教育費が削減されてしまった公立学校やコミュニティに有名なアーティストを奨励する団体に所属。また、大学卒業後にニューヨークに移り住んでからは、歌手活動の傍ら、学生のために音楽クラブを立ち上げるNPO団体と協力し、文化的な教えを共有するメンターとしても活動している。アートやカルチャーの重要さを理解し、自らそれを表現し、拡めていく感性と自立した行動力を持ち合わせた理想のアーティスト。

ミスUSAは才色兼備な現役弁護士、チェスリー・クリスト

ミスUSA2019に輝いたチェスリー・クリスとは、なんと法律事務所でアソシエイトとして働く現役の弁護士。さらに、チェスリーは、女性や若年層へのエンパワーメント活動にも熱心。女性のオフィスファッションを紹介するブログの運営、オフィスウェアを提供して働く女性をサポートする団体へのボランティア活動や、若いホワイトカラーが子供達のメンターをする団体の取締役会のメンバーとしても従事。また、大学在学中は陸上選手として活躍し、優秀な成績を収めていた。今でも、日々のワークアウトを欠かさないという、知的で利他的でパワフルな女性。

ミス・ユニバースは感動のスピーチで拍手喝采、ゾジビニ・ツンジ

ミス・ユニバースに輝いたゾジビ二・ツンジは、南アフリカ代表のモデル。彼女について、最も知るべきなのは最終選考のQ&A。「若い世代の女性が教えられるべきことは何か?」と聞かれたゾジビ二の回答は「リーダシップです。女性は地球上で最もパワフルな存在です。だからこそ、すべての機会を与えられて然るべきで、それが女の子たちが教えられるべきことです。そして、私が彼女たちに伝えたいのは、自分を強く持って前進すること。社会的地位を確立することが、最も大切なことなのです。」と発言。世界中のロールモデルらしい堂々とした回答に、会場からは大きな拍手喝采が起こった。

ミス・ワールドはジャマイカ出身のトニアン・シン

ジャマイカ出身のトニアン・シンは、9歳の時にフロリダにやって来た移民。小さい頃から音楽に親しんだものの、現在は医者になることを目指している。彼女は選考中にホイットニー・ヒューストンの「アイ・ハブ・ナッシング」を披露。圧巻のパフォーマンスに会場は大盛り上がり。才色兼備の女性の鑑。彼女は受賞後、世界中の女性に向けてツイート。「(故郷の)セント・トーマス島の小さい女の子、そして世界中の女の子たちへ。自分を信じて。」「あなたは自分の夢を達成することができるし、その価値があるわ。このクラウンは、私のものではなく、あなたたちのもの。あなた(の人生、存在)は目的があるわ。」

今回の歴史的な瞬間に選ばれたのは、知性、才能があり、努力を惜しまず、さらに自分以外の人たちのために献身的に活動したり、メッセージを送る思いやりに溢れた女性たち。世界の美の基準は、より内面に向かっていることがわかる。あなたもぜひ、より一層自分の知性や才能を磨き、他者をサポートすることで真の女子力を高めていこう。