自分も相手もハッピーになれる、誰かのためにできる親切なことリスト

忙しいという言葉は、心が亡くなると書くくらいだから、多忙な日って女子力も美意識も失って、心が空っぽな気持ちになったりしませんか?そんな時にオススメなのが利他の気持ち。海外の研究では、自分以外の人に時間やお金を提供し、何らかの援助をすることで自らの幸福度に、多大で継続的な効果があることがわかっている。そうは言っても、すぐに何をすればいいか思いつかない人も多いのではないでしょうか。今回は、「他人への親切な行動」の参考として、アメリカで人気のトークショー「エレンの部屋」で放送されたたくさんのエピソードの一部を紹介するので、インスピレーションになったら嬉しいです。
関連記事:全米で最も愛される女性「エレン・デジェネレス」を知っていますか?
当たり前と思いがちの仕事に「ありがとう」を伝える
ウェイトレスのリズが早朝シフトで働いていると、12時間の消火活動を終えてクタクタの消防士2人が来店。リズはコミュニティを守ってくれた感謝の気持ちを表すために、彼らの朝食を奢り、そしてメモを渡した。メモにはこう書かれていた。「みんなが逃げる場所に飛び込み、他の人たちを助けてくれるあなた方の活動に感謝します。あなたの役割がどんなものであっても、勇敢で強靭。大胆でカッコよくいてくれてありがとう!(中略)」このメモは疲れ切った消防士たちに達成感と誇りを与えた。感動した消防士がそのメモをSNSに投稿するやいなや話題になり、なんと何万件ものいいねがつく程に。そして、人々はリズが病気の父のために金銭的に困窮している事実を知って、車椅子でも乗れる大型車を買う資金を寄付。彼女が行なった小さな親切な行いが、彼女自身をも救うことになった。
ラッキーで手にしたモノを、より必要な人に譲ってみる
小学校4年生のジェシーは、バル・ミツワー(ユダヤ系の七五三のようなイベント)で、ギフトとして5,000ドル(約54万円)を受け取った。そして、彼はそのお金の使い道とを考えていた時、新聞でとある女の子ジャスミンの記事を読んだ。脳腫瘍の難病と戦う彼女のストーリーに感動したジェシーは、手紙でジャスミンとやりとりをし、5,000ドルを全額を彼女に寄付することに。そして、1年後、彼の学校にジャスミンという女の子が転校してきた。なんと、それはジェシーが支援したジャスミン本人だったのだ。彼らはそれ以来、親友として仲良くしている。
自信持てない人に、音楽でハッピーになる方法を教える
貧困層が多く通う小学校に勤めるボンナー先生は、生徒たちの成績が低いことを危惧。学力低下の理由は、家庭内の貧困に対するネガティブな感情が、生徒たちの自尊心に影響し、集中力ややる気を欠いてしまっているからだった。そこで、ボンナー先生は、子供たちに音楽で授業の内容を教え、オリジナルのラップとダンスでクラスをやってみることにした。すると子供たちは自ら歌詞を作ったり、ビデオを撮って編集したりし始めた。そして、生徒の1人がSNSに投稿した生徒たちの歌って踊る動画が巷で話題に。生徒たちはみるみる自信を取り戻し、成績は飛躍的に向上。クラスにも笑顔が溢れ、生徒たちは将来の夢を楽しそうに語るようになった。
誰かがありのままの自分でいることを受け入れ、サポートする
ゲイのブライデンは、母親にそのことをカミングアウトした。シングルマザーで息子を育ててきた母親は、息子が社会的に苦労することを心配し、当初は彼のセクシュアリティを受け入れることに躊躇し、親子の関係は複雑になってしまった。しかし、ブライデンと同様に同性愛者で、業界で成功しただけでなく、世間にポジティブなメッセージを送り続けるエレンの番組を見ているうち、母親は息子を受け入れることを決意。そして、ブライデンの祖父にも、そのことを全て話した。母親とブライデンの祖父は疎遠で、母親はブライデンがゲイであること否定されることを予想していた。しかし、祖父の反応はその真逆。打ち明けた母親を優しく抱きしめ、「ブライデンが何者であっても、彼を心から愛してることは変わらない。俺もエレンを観てるからね。」と呟いた。家族が、今まで以上に絆を深めた瞬間だった。
誰かのためにサプライズを企画する
心優しい自閉症の少年マイクは、友人の中でも最も優しい女の子サラをプロム(学期末のダンスパーティー)に誘ったが、サラにはすでに先約がいた。サラはその後、わざわざ勇気を出して誘ってくれたのにも関わらず、断ってしまったことを考え直し、思い切りマイクが喜ぶ方法でマイクを誘おうと考えた。そして、彼が大ファンのプロアメフトチームJETSの選手たちにSNSでダイレクトメッセージを送り、彼らに「マイク、サラとプロムに行かないか?」と言っている動画を撮って送ってくれないかと頼んだ。なんと選手たちはその頼みを聞き入れ、マイクは学校の大勢が見守る中、JETSの超有名プレーヤーたちからの誘いに歓喜し、サラとプロムに行くことにイエスと言った。
ひとりぼっちに感じてる誰かのために、居場所を作ってあげる
ブロンクスの教師のクリスが配属された高校の治安は最悪で、恵まれない家庭の女子生徒たちは激しくぶつかり合い、教師も手が付けられなかった。そこで、クリスは彼女たちの居場所を作るべく、ソフトボールクラブを開始。女子生徒たちは、始めこそ喧嘩ばかりだったが、クリスの真剣な指導に徐々に向き合うようになり、チームは大会で素晴らしい成績を抑える強豪に。さらにチームはクリスから真面目さ、優しさ、尊敬、愛情を学び、人としても成長。生徒同士がお互いを家族と呼び、クリスを血の繋がらない父と呼ぶようになった。生徒たちはマイクを向けられると、次々に涙を流しながら、クリスがいかに彼らの人生に希望を与えたかを話した。
今回、紹介したエピソードはスケールの小さなことから大きいものまで幅広い。でも本質的には「誰かの喜ぶことをしてみる」という点は全て同じ。どんなに小さなことでもいいから、誰かが飛び切り喜びそうなことを行動に起こす素晴らしさ。きっと自分も相手も満ち足りた気持ちになれるはず。温かい心を持ってこそ、余裕を持った気持ちが生まれ、女子力も美意識も豊かになるはず。