全米で今、一番話題のドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』ついに日本上陸!

ユーフォリア=多幸感。そんなタイトルの本作は、2019年全米で最も話題になったドラマとしての呼び声も高く、大きな人気を博している。日本では10月からついにAmazonプライムビデオのスターチャンネルを通じて視聴可能に。本作はイスラエルのドラマを、ラッパーのドレークをプロデューサーに据えリメイク。人気の秘密は、物心がついた頃からSNSに浸かった人生を生きてきたジェネレーションZ(2000年以降に生まれた世代)層が抱える問題をリアルに描写したPG15の過激な内容、まるでアート映画のような映像、ヘアメイク、最高の音楽等。もうすっかりユーフォーリアーのあなたも、まだ見ていないというあなたにも。人気の秘密を徹底紹介します。
ディズニー出身のゼンデイヤ、良い子キャラからの脱皮!
ユーフォリアの主人公は17歳の薬物中毒者、ルー。演じるのはディズニーチャンネルで人気になり、近年ではスパイダーマンシリーズやグレイテスト・ショーマンの出演で話題になったゼンデイヤ。女優としてだけでなく、その類い稀なるスタイリングやメイクのセンスからファッションアイコンとしても注目度が高い彼女。
実は、ディズニー番組出身の経緯もあり、元々はクリーンな優等生のイメージが強かった。しかし、この作品ではその殻を脱ぎ捨て、難しい課題に真っ向からリアルに取り組んでいる。彼女の演じるルーは、薬物中毒者らしい虚無感を纏いつつも、なぜか抱きしめたくなるような親近感を併せ持つ。そんな彼女の怪しく、危うげな演技は各メディアから大絶賛を受けており、それだけでも一見の価値あり!
ドラッグ、セックス、いじめ等、ティーンのリアルに迫ったストーリー
ユーフォリアの脚本を書いた作家、サム・レヴィンソンは権威ある全米脚本組合賞でノミネートされたことのある実力派。彼は自分自身がティーン時代に薬物依存でリハビリ施設を往復する経験しており、本作はその経験を基に脚本を執筆したと公言している。彼の描いたユーフォリアは現代のアメリカのティーンが抱える暗闇に大胆にフォーカス。ドラッグ、セックス、暴力、セクシュアル・アイデンティティ、ネットいじめやセクハラ等、サムの描くジェネレーションZの苦悩は、過激でリアル。
まるで、異世界のように様々な課題がひっきりなしに作品中に出てくるものの、そのうちの1つはあなたも共感できるものがあるかも?遠い話のようでいて、友達から聞いたことがあるような現実味を帯びた距離感の問題が、視聴者の興味を煽り、没頭させる。
テレビドラマにはなかった映像の美しさと巧みさ
さらにユーフォリアで特筆すべき点は、映像の完成度の高さ。まるで映画のような、そのビジュアルの美しさは各メディアでも絶賛。リアルなアメリカの家庭や学校を見せつつも、ところどころおしゃれさが光るセットや衣装、またキャラクターの感情の流れをより浮き彫りにするカメラワークやライティングの秀逸さは圧巻。
筆者個人的には、ストーリーを追うために1回、映像を楽しむために1回、エピソードごとに2回観たいくらい!特にドラッグでハイになっている時の原色やグリッターをふんだんに使ったシーンや映画インセプションを連想するような世界が回転するシーンは、ハイになったことがない人でも、手に取るようにその感覚を味わえるリアリティ。ストーリーでは重くて過激な問題を取り上げているにもかかわらず、観ているだけでも多幸感を味わえる映像の芸術性の高さは、視聴者の心を掴んでユーフォリアの世界へと誘って行く。
Amazonプライム公式ページ『ユーフォリア/EUPHORIA』
劇中で流れる音楽のセレクトが最高すぎる
さらに、ユーフォリアは劇中の音楽のレベルの高さも話題になっている。シンプルにセンスがめちゃくちゃ良い。シーンごとにキャラクターの感情を表現した選曲だったり、コミカルな要素を含めた選曲だったり、ドラマにおける音楽の表現の重要性を改めて感じさせてくれる。
曲は、オリジナルのものから、1960年代のジム・リーヴスや、現代のレジェンドアーティストのビヨンセ、今最もホットな若手アーティスト、ビリー・アイリッシュ、リゾ等を網羅。また、オリジナルミュージックを集めたサウンドトラックはSpotifyで視聴できるので、ぜひ聴いてほしい!また、オリジナルソングの1つ「オール・オブ・アス」はミュージックビデオにもなっているので要チェック!
キャッチーなメイクを真似する若者続出!
ユーフォリアはメイクも注目の的。目の周りでカラフルに光り輝くアイシャドウ、涙のように目の下に引かれたグリッター、眉毛に乗ったスパンコール、力強く発色する太めに入れたアイライナー等、パッと見ただけで印象に残るビビッドなメイクは見ているだけで最高にワクワクさせる魅力が満載!
本国アメリカでもこのユニークでおしゃれなメイクを真似する若者が続出!実は、この刺激的で個性的なメイクは、キャラクターの性格や感情を投影する役割としても使われており、作品の中でも言葉以上に重要なメッセージを表現している。
キャスティング、ストーリー、映像、音楽、メイクに至るまで、すべてのレベルが他のドラマから抜きん出ているユーフォリア。PG15でかなり刺激の強い内容なので、万人向けではないものの、「過激な描写はリアルとアートを表現するに欠かせない要素でしょ!」と割り切れる人には120%おすすめしたいので、とにかく今すぐに観てほしい!
『ユーフォリア/EUPHORIA』を観たい方は、Amazonプライム公式視聴ページで視聴可能です。