スーパーウーマン!史上初の欧州中央銀行女性総裁クリスティーヌ・ラガルド


2019年11月、史上初めて女性が欧州中央銀行(以下、ECB)総裁として就任した。彼女の名前は、クリスティーヌ・ラガルド。クリスティーヌは、男性中心社会とされる法曹界と政財界で、女性トップとして長く活躍してきたスーパーウーマン。彼女は仕事人であり、母でありながら、さらに女性らしいエレガントさを保つことでも知られており、複数のファッション誌で特集を組まれたり、ファッションのお手本として紹介される。
今回はそんな彼女の過去や功績、ファッションについて紹介。ぜひ、これをきっかけに、新時代のロールモデルクリスティーヌを知ってほしい

パリに生まれ、米と仏で就学。弁護士としてキャリアスタート

クリスティーヌは、1956年に4人兄弟の長女として誕生。10代の頃はシンクロナイズドスイミングの選手として頭角を現し、フランス代表チームに所属していたことも。その後、フランスとアメリカで政治や法律について学び、卒業後はアメリカの国際弁護士事務所ベーカー&マッケンジーに就職した。

母として、子育てと仕事を両立しながらのキャリア。

ベーカー&マッケンジー時代、クリスティーヌは結婚(その後、離婚)し、30歳の時に長男、その2年後には次男を出産した。ちょうど子供2人とも5月、6月の夏休み前が出産予定日だったため、出産直前まで職場に出勤。夏休みを利用して授乳し、夏休み明けには仕事に戻っていく。彼女はキャリアと仕事の両立について、自分自身が育児に過剰なプレッシャーをかけるタイプではなかったと公言。忙しい中でも、無理しすぎずにできる限りの子育てを実践。インタビューでは、息子との感動エピソードも。「息子が11歳の時に、息子から”常に母親が自分の周りにいることよりも、母親が何をなし遂げてきたかの方が価値がある”と言われた。その瞬間は私にとってとても重要な瞬間だった」と語った。少ない時間であっても深い愛情を持って接する。そんな彼女の生き方に多くの女性が賛同している。

法曹界、政財界で「女性初」の役職を数多く経験。

法曹界でキャリアをスタートした彼女は子育てとキャリアを両立しながらメキメキと実績を挙げ、ベーカー&マッケンジーとしては初めての女性所長となった。政財界に入った後、女性初のフランスの経済・財政相に就任。これはG8初めての女性財相でもあった。さらには国際通貨基金(IMF)初の女性専務理事にも就任。そして今回、女性として初めて欧州中央銀行総裁に就任し、その手腕を世界が注目している。

メディアや政府も公認する功績と影響力。世界最強女性にも選出!

フォーブス誌では、2018年の「世界で最も影響力のある女性」として3位に選出。また、過去にはウォール・ストリート・ジャーナル・ヨーロッパの「欧州のベストエグゼクティブ・ウーマン」の5位、タイム誌の「世界で最も影響力のある 100 人」には計4回も選出された。また、2000年7月、フランスの最高勲章であるレジオンドヌール勲章のシュヴァリエを受章する等、その功績はメディアや政府からも一目置かれており、さきのフランス大統領選挙でも候補に挙がるほど。

おしゃれでも話題に!エレガントな銀髪がトレードマーク

そして、彼女は働く女性のファッションアイコンとしても有名!豊かな銀髪のショートヘアや、シンプルでフォーマルなダークスーツ、そして華やかで上品なアクセサリーやスカーフ、そしてバーキンやケリーのバッグにハイヒール、このスタイルは彼女の代名詞。特に男性社会の職場でも浮いてしまわないダークな色味のスーツやワンピースに、小物で華やかさやエレガントさを加えるスタイルは最高におしゃれ!さすがパリ出身。

母として、トップとして、知性を持ちおしゃれを楽しむ女性として、全てを上手にこなすクリスティーヌ。仕事をするときも生き生きと輝く彼女は多くのキャリア系女性のインスピレーションになること間違いなし。ぜひ、今後も活躍して、私たちのロールモデルであり続けて欲しい!