イヴ・サンローランも愛したマラケシュを旅する


その街の美しさに魅入られて、イヴ・サンローランが別荘を構えたことでも知られるモロッコ南西部の都市マラケシュ。建物や雑貨の繊細なデザインや色、ローカルの人々のエキゾチックな服装など、インスタ映えする”かわいい”が溢れている、いま注目のスポット。ベルベル語で「神の国」を意味するマラケシュの、編集部おすすめスポットを紹介します。

イヴ・サンローランの別荘は、モロッコの美しい建物と彼のセンスが絶妙に融合!

イヴ・サンローランは1966年に初めてモロッコを訪れてから、マラケシュの虜に。あまりに魅入られた彼とパートナーは、1980年代に、フランス人画家のジャック・マジョレルが作った「マジョレル庭園」を別荘として買い取った。マラケシュの明るい色合いを基調とした街とは対照的に、緑や青を基調とした庭園は、まるでエキゾチックな秘密の庭園のよう。特に別荘として使用されていた建物は、マジョレルブルーと言われる目の覚めるような青が印象的。アール・デコを基調としたデザインと併せて、人を引き込む独特な雰囲気を醸し出している。2018年には、庭園から100メートル程度の場所に博物館もできたので、併せて訪れてみてほしい!

マラケシュの旧市街メディアの広場は夜市のあかりが幻想的。

マラケシュの目玉と言っても過言ではない、旧市街メディアに囲まれたジャマ・エル・フナ広場。広場には、日本の夏祭りのような屋台が並び、モロッコ特有の食べ物や雑貨などを売っていたり、ヘナタトゥーを施す女性がいたり、マラケシュらしさが溢れている。特に、オレンジジュースは世界一美味しいといってもいいほど、フレッシュで濃厚な味!マーケット自体は、昼ももちろん楽しいけど、夜の景色はロマンチックで必見。

まるでアラジンの世界!エキゾチックな異国情緒満載のスーク(広場)!

ジャマ・エル・フナ広場の北側に伸びるスーク(市場)。市場としては世界最大とも言われており、モロッコ特有の繊細なデザインのカーペットや雑貨、食器等を売っている。しかも売っているものの多くは、職人の手作り。市場の景観は、まるでアラジンの世界に迷い込んだような気持ちにさせる雰囲気があり、ウロウロするだけでも十分に楽しめる。

カラフルで繊細なデザインのタイルが最高にインスタ映えするバヒア宮殿。

繊細なタイルや彫刻が建物中に散りばめられているイスラム建築の真骨頂、バヒア宮殿。19世紀に時の宰相の自宅として建造された宮殿は、天井の画や、壁や柱の彫刻、床に敷き詰められたおしゃれなタイル等、建物の全てが芸術品のよう。スークとは打って変わった雰囲気だけど、こちらもアラビアンナイトのような雰囲気に溢れているので、必見!

リヤドと呼ばれるホテルはお手頃なのにおしゃれな場所も!

たくさんの場所市を楽しむにはやっぱり宿泊して行かないと!モロッコは宿泊先もローカルな魅力溢れる場所が多い。特にリヤドと呼ばれる、日本でいうと旅館のような宿泊施設が絶対におすすめ。観光施設のようなビビッドな色彩とモロッコらしいデザインの建物が多く、場所によってはクオリティに対して価格が良心的。

建物や人の何もかもが、刺激的なマラケシュ。人生に一度はこの異国情緒を味わってほしい。ただ、旅行者と見ればすぐにボッタクリを狙い、ボランティアを装って道案内をした後にお金を請求してきたり、あまり快くない人がいるのもマラケシュのリアル。意味もなく賛辞を述べてくる人には気をつけて。「マラケシュに来てくれただけで、君は兄弟だ!」とか「とても綺麗ね!」等、安全で快適な旅を楽しんで!